近医に受診し、角膜の著しい混濁により緑内障の診断を受けるも治療を拒否したとの事。発症後約1週間後に受診した。
上部は当日の全眼球の様子である。著しい角膜混濁しているのが確認できる。眼球内部の観察は不可能である。
下部のスリットライト検査にて、僅かに眼球内に光彩が確認される(矢印)。
初診時角膜染色所見
所見
角膜中央部に凹み部が確認され、上半分は赤色に染色される。
下部のブルーライト検査では、眼球全域にわたり緑色に染色され、中央部分的には強く染色される部分が認められる。
治療開始後1週間後所見
所見
1,角膜の混濁は著しく減退している。
2,スリットライト光にて眼球内部が映し出されて、光彩が確認される。
3,眼球周囲、矢印部分は血管の進入が強く確認される。
4,全域における緑色に所見が認められるも、減退している。
2週間後所見
所見
角膜の透明化は一段と進み、眼球内部が明瞭に観察される。染色される部位も限局性である。後は時間が必要である。