四肢端と頭部にのみ発毛が認められる。一見、脱毛症X!かと見間違える程である。甲状腺機能低下症とクッシング症候群の合併症は、あまり無い。
初診時の所見
頭部は脱毛により、血管の走行が容易に認められる。頚部より背部から尾部に至るまでの全域の脱毛と、色素沈着が重度である。
側部所見
体幹全域に及ぶ脱毛と重度の色素沈着が、認められる。痒みと発赤は、呈していない。元気と食欲の後退が、軽度に認められた。
2カ月後
頭部には十分な発毛が認められる。頚部から尾部に至るまで、張りのある健康な発毛である。毛色が全く違う若い頃の毛に被われた。
側部所見
体幹全域が健康な張りのある毛で被われた。四肢端の被毛は、変わりなく残存している。体調も見違える程元気になった。