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日本獣医皮膚科学会認定医
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犬落葉状天疱瘡( いぬらくようじょうてんぽうそう )

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初診時所見

初診時所見

鼻梁部及び鼻鏡部の著しい皮膚の剥離、色素脱が認められる。幸いに転院症例で無かった為、直ちに皮膚生検にて組織検査と蛍光抗体法による検査を行った。

両耳内側における痂皮(かひ)形成を伴う病変を認める。

両耳内側における痂皮(かひ)形成を伴う病変を認める。

自己免疫性疾患の一種であり、病変は皮膚に限局する。

眼瞼周囲及び前肢部における病変

眼瞼周囲及び前肢部における病変

重度な病変であるが、痒みは伴わない。

矢印

1週間後

免疫療法を行った。

免疫療法を行った。

皮膚上皮の再生が認められ、鼻鏡部の色素脱も改善されて来た。

耳内側の所見

両耳内側における痂皮(かひ)形成を伴う病変を認める。

痂皮形成は依然として認められる。

口周囲および前肢の所見

口周囲および前肢の所見

口周囲においては腫脹が認められ、前肢部の皮膚の剥離は存在する。

矢印

1ヵ月後の所見

鼻梁と鼻鏡部の所見

鼻梁と鼻鏡部の所見

鼻梁部の皮膚の再生と鼻鏡部の脱色素の著しい改善を認める。

耳内側の所見

耳内側の所見

痂皮の著しい脱落と発毛を認める。皮膚生検を行った部位の凹みが確認できる。

口周囲および前肢の所見

口周囲および前肢の所見

口周囲の腫脹は全く無く、色素の改善が認められる。前肢部は皮膚の再生、発毛が認められる。今後いかに免疫療法から脱するかが大きな問題である。

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