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日本獣医皮膚科学会認定医
日本獣医皮膚科学会認定医

深在性膿皮症+アカラス症+マラセチア症

近医によりアレルギー性皮膚炎の診断の元、10年に及ぶ治療歴をもつ生後1年半頃より、脱毛を認め近医により治療を受けていた。非常に強い痒みを呈していた。食欲も減退しており、体重は3.5キロと痩せていた

初診時

初診時

非常に強い痒みと脱毛、慢性病変を示唆する皮膚の肥厚。更に降り落ちるフケと油臭を認めた。深い部分での細菌感染を疑った為、培養検査と薬剤のテストを行い、ジェットバスでのスキンケアーを徹底的に行った。本症例はアカラスと細菌感染・マラセチア症の3重感染にも関わらず、ステロイドが延々と投与された最悪のパターンだった。

前肢・後肢端部

前肢・後肢端部

長い年月の経過のため、毛包は消失しいわゆるツルテカの状態である。爪の付け根は腫れ上がり重度の感染を疑わせる。

矢印

3カ月後

3カ月後

腹部、前胸部、頚部の発毛は乏しいが、全域において発毛を認める。感染もほぼ押さえ込めた。体調も見違える程に回復し、体重も5.5キロと増加した。完全に生えそろうには、もう少し時間が必要であろう。痒みは皆無である。

前肢・後肢端部

前肢・後肢端部

ほぼ完治の状態となった。が、少し発毛が乏しい。完全に生え揃うにはもう少し時間が必要だろう。痒み、フケ、発赤などの症状は一切認めない。消失したと思われた毛包も、再生した。

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