近医により真菌性皮膚炎の診断の元、4カ月に及ぶ治療歴をもつ非常に激しい痒みを伴い、表皮の発赤腫脹を認める。
初診時
非常に強い痒みと脱毛、発赤腫脹を認める。あたかも細菌性皮膚炎の様相を呈していた。細菌培養、薬の感受性試験も行った。
側胸部に形成された局面とその病理組織所見
の肉眼所見では、膨瘤性の病変を認める。左の組織所見では、リンパ球様細胞の広範な浸潤が確認される。病理検査にて上皮向性リンパ腫と診断された。
2カ月後
背部に脱毛を認めるも、全身の激しい痒み・発赤腫脹を抑える事ができた。残念ながら日本国内では今回使用した抗がん剤は、流通していない。この寛解の状態が持続させられる期間は未知である。