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日本獣医皮膚科学会認定医
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食事性アレルギー+アカラス症

近医によりアトピーの診断の元、3年10カ月に及ぶ治療歴をもつ。

食事性アレルギー+アカラス症

顔面全域の潰瘍性病変、四肢及び前胸部の重度の脱毛と炎症性病変。受診2年時にアカラスの検出がされたとの事。しかし、アカラスは「不治の病」との説明にて未治療とされていた。驚く事に、アトピーの治療と称してストロングタイプのステロイドと免疫抑制剤が延々と投与されていた。正に無知の成せる業と言わざるをえない。激烈な細菌の二次感染を併発していた為、激しい痒みを伴っていた。

矢印

10日後

10日後

病変部は乾燥性に変化して来た。多剤耐性菌の重度の感染のため、感受性試験にて選薬した。アレルギーテストにより、食事管理の併用も行った。四肢においてはすでに発毛も認められるが、全身性の痒みはまだ激しい。アトピーと食事性アレルギーは違う病態である。

下顎・前胸部

下顎・前胸部

下顎・前胸部においては、膨隆性の毛胞一致性の著しい病変がはっきりと確認できる。

矢印

3カ月後

3カ月後

ほぼ完治に近くなった。前肢には僅かな虫食い様の脱毛が確認されるが、細菌感染もほぼ押さえ込めた。毎週のジェットバス療法とオゾン療法を併用した。

3カ月後

前胸部

ほぼ完治の状態となった。が、少し発毛が乏しい。完全に生え揃うにはもう少し時間が必要だろう。

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