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日本獣医皮膚科学会認定医
日本獣医皮膚科学会認定医

これは何と言う病気?PART16

生後7ヶ月より皮膚病を発症し、近医にて治療されていた。アレルギー,アトピーの診断にて、ステロイドと抗ヒスタミン剤が処方されていたが、治療効果が全く認められず重篤な状態なって来たとの事であった。7年間1日も休まずにステロイドの投薬が行われていた。

初診時左側頬・上頚部面所見

左側面の所見である。全域にわたり、皮膚が焼けただれ凸凹になっているのが確認できる。皮膚の肥厚も著しく、カチカチである。痒みは非常に激しい。

側面・背部頚部の所見

皮膚の脱毛・色素沈着・肥厚が重度に認められる。漿液の滲出も重度に認める。最悪である!

後肢内面・脇部の所見

脇部、内股部

重度の病変が確認される。痒みは非常に激しい!家の中は、大変な悪臭である。オーナーのストレスも大変なものである。漫然とステロイドの投薬が行われていた。治療という名の虐待行為と言い切れる!無知にも程がある!
 

矢印

4ヶ月後

7年間苦しんだ病気から開放された。

頚部・側面の所見

3ヶ月後左部

脱毛・色素沈着・皮膚の肥厚の改善を明らかに認める。毛の色素が変わってしまった。

頬部・背位部の所見

3ヶ月後背部

脇部・内股部の所見

3ヶ月後脇部

明らかな改善を認める。皮膚のただれの改善及び広範囲のおだやかな発毛も認められる。脂臭・痒み・フケ・漿液の滲出は皆無である。後は、時間が必要である。生活レベルは非常に改善した。可哀想な症例である。

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