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日本獣医皮膚科学会認定医
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これは何と言う病気?PART25

約1年前より右口唇部に腫瘤病巣が形成された。近医にて抗生物質の投与などの治療を受けるも、症状が悪化した。原因が全く判明せず、高齢であることより麻酔の危険性を理由に生検も行われなかった。食欲は維持されているが体重の低下が認められた

初診時病変部の全体像

初診時所見

右口唇部に著しい腫瘤病巣が認められる。青色に変色しあたかも化膿病巣の雰囲気である

正面からの全体像

上部全体像

明らかな左右の違いが確認される。

口唇部内側からの全体像

上部全体像

口唇部内側の皮膚構築は維持されている。明らかに実質における異常である。重要なことは偏側性であることである。実質の組織を深部より採取した。

組織のスタンプ所見

スタンプ所見

シート状に配列する悪性細胞が確認された。非常に悪性度が高く、放射線治療を勧めたがオーナーは選択しなかった。初発時ならば広範囲の除去にて寛解が得られた可能性も有り、適当な治療が生んだ結果である。
 

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