現在までに全世界にて報告されているのは、本症例が14例目である。非常に珍しい病気で、その詳細は解明されていない。本症例はフレンチブルドッグであるが、犬種別では世界初の報告である。日本獣医皮膚科学会にて論文として採択され、世界に発信された。2015年にも世界で13例目の報告をした。2例とも発症初期にて診断・治療をしている。世界広しといえども、私だけが行った快挙である。
初診時病変部の全体像
腹部全域にわたり病変が形成されているのが確認できる。
病変の拡大像
無数の病変が確認される。矢印は特徴的な病変を示す。
生検組織像
極めて特徴的な所見である。しかし、この組織像を理解できる一般開業獣医師は1%に満たないであろう。
治療開始2ヶ月後の全体像
治療法は確率されていないものの、推奨される方法は提示されている。この治療薬を持っている獣医もまず居ないであろう。