両側耳介における脱毛を認めた。痒みは無く僅かな冷感も呈していた。ダックスフントの耳輪脱毛症も、本症と同じと考えられている。
初診時の所見
外側は周辺部位が広範囲に脱毛し、ツルツルである。血管の走行は明視されるものの、駆血帯で縛っているかのような不自然な様相を呈している。
内側部
皮膚表面は亀裂を起こし、発毛を認めない。耳周囲では、亀裂部からの出血も認める。
2カ月後
末梢の血行障害の改善に努め,毛包の再生を促した。全域に発毛を認める。
内側部
皮膚表面の亀裂も修復し、健全な表皮で覆われた。耳周囲で出血を起こした部位で、僅かな凹みが認められる。