初診時右側耳介の所見
耳道入口に腫瘤が形成され、完全に閉塞されている。出血が激しく、耳を傾ける行為と振る行為によって、家の中に血が飛び散っていた。
耳科内視鏡システムによる耳道内手術
内視鏡を利用して、半導体レーザーシステムによる腫瘤物の切除の様子です。レーザープローブの先端からの熱により、切開部は白色に変化しているのが確認される
耳道内腫瘤物切除後の所見
切除部には僅かな出血が認められる。レーザーにより、コントロールされている。
切除部のレーザーによる止血処置の所見
止血部は乳白色に変化しているのが確認される。ピンポイントでの処置である。内視鏡手術の絶大な威力である。
摘出した腫瘤物の肉眼所見
僅か幅5ミリメートルの耳道内を埋め尽くしていた。通常は、綿棒が入る程度の細さである。他の部位には一切傷をつけていない。
組織検査所見
耳垢腺と呼ばれる組織の異常増殖像である。悪性所見も確認される。再発に関しては、要注意である。