数週間前に眼表面の異常に気が付いて、近医に受診した。病名もハッキリと言われず、点眼薬の処方を受けた。次第に病状は悪化して、受診となった。
初診時所見
眼表面に横たわる、血様の腫瘤を認める。結膜からの血管の侵入が著しく、いわゆる赤目の状態である。
初診時スリットライト所見
スリットライトが大きく曲がっているのが確認される。腫瘤が凸状になり、内容物の存在を疑わせる。万が一破裂した場合は、角膜穿孔の危険もある。いわゆる緊急治療である。
初診から10日目の所見
眼表面に形成された腫瘤の減退に成功した。結膜からの血管の侵入はまだ有るが、著しく良化した。
初診から10日目のスリットライト所見
まだわずかに凸状になっている。ライト光の幅が少し厚くなっている(矢印)のは、角膜表面が肥厚している為である。
初診から20日目の所見
ほぼ完治の状態である。僅かに残っている血管様の所見も次第に減退していくものと思われる。